Categories: 相続税コラム

その投資、それでいいのですか?

不動産の小口化商品

Facebook広告、最近、不動産の小口化商品がやたら多い。

実際、昨今は、なんとかテックみたいな専門業者だけでなく、小さな地銀も含めて、なんと大手の銀行もお客に勧めることが多い。

でもね〜、不動産の小口化商品、お止めなさい。

うちの事務所は、地銀に職員研修を頼まれて、主に税法を使った相続ビジネスのお話をすることが多いのですが、つい、ついでに「小口化商品売るのはやめておいた方が、いいですよ。数年したらトラブルになるから」と話してしまいます。

そうするとほぼ確実に

「え!どうしてですか。少額から売れるので売りやすいんですけど」とのご質問が返ってきます。

「理由はとてもシンプルです。マーケットが小さくて、値下がりしてきた時に逃げられないのです。

株式市場のような大きなマーケットなら、逆張りする投資家がいるけれど、不動産の小口化商品にはそんな投資家はいないのです。マーケットが小さすぎるからです。

もちろん、販売業者が買ってくれるわけがありません」

「え!?」

「ほんとに儲かるなら誰も小口化して売らないでしょ」

「相続税評価が1/6くらいになって節税にぴったりだ、とかが謳い文句ですけど」

「あなた、それって、大胆に言えば、6倍の値段で買ってるわけです」

「げ〜」

投資というものは、その商品だけのメリットとデメリット、インフレ・デフレの予測により行うもので、節税を加味して検討すると必ずと言って良いほど失敗します。

お気をつけください。

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